未明

からないものを自分のなかでこねくり回しても答えなどないけれど、時間だけは過ぎていく。
堆積したものの中からまた新しい感情を見つけ出すまで、
つかめそうでつかめないこの感覚を仮に「未明」と呼ぶことにした。

瞬きするように切り取った記憶の箱庭を愛でながら、
朝日がのぼる瞬間を待ちわびている。

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